2020.01.22 プレスリリース

フィリピン・カラヤン小学校の子どもたちを訪問しました

フィリピンでクリスマスイベントを開催

2019年11月23日にフィリピン・パサイ市にあるカラヤン小学校の子どもたちを訪問し、クリスマスイベントを行いました。カラヤン小学校を支援しているボランティア団体Sunshine Clubと提携してのイベント開催です。Weblio Philippinesのスタッフの他、日本のメンバーも初めてボランティア活動に参加。過去最多となる60人以上の子どもたちが遊びにきてくれ、 食事の提供と、本・文房具・お菓子の寄付を 通じて楽しい時間を過ごしました。

フィリピンの首都マニラの南に位置するパサイ市

子どもたちが教えてくれたこと

国民の90%以上がキリスト教徒であるフィリピンでは、イベントが始まる前に皆でお祈りをします。お祈りをすませて、朝9時からイベントをスタートしました。まずはグループに分かれてお互いの自己紹介。ジェスチャーゲームで緊張がほぐれた後は、子どもたちがダンスを披露してくれて、大いに盛り上がりました。

今回のメインアクティビティはクリスマスカードの制作です。子どもたちとスタッフ全員で手書きのカード作りに取り組みました。子どもたちが描いてくれたクリスマスカードはスタッフが日本に持ち帰り、東京・京都・福岡にあるウェブリオのオフィスの壁に飾られています。

昼食に提供したのはフィリピンの子どもたちに大人気のファストフード店Jollibeeのランチです。全員でテーブルを囲みフィリピン式のランチを楽しみました。お待ちかねのプレゼントタイムでは、列を作って待っている子どもたち一人ひとりにクリスマスプレゼントを渡します。子どもたちの嬉しそうな表情を見て、スタッフの顔も思わずほころんでいます。困難な環境に置かれている子どもたちですが、食事の時やプレゼントを贈られた時に見せる笑顔には国や環境の違いはありません。

最初は緊張気味だった初参加のスタッフ。アクティビティや食事を楽しみながら子どもたちとすっかり打ちとけ、会が終わった後も汗だくになって追いかけっこに興じるくらい、互いの距離が近くなりました。当日の集合時間は早朝6時、寝ぼけまなこでバスに乗り込み会場に向かいましたが、帰路につくスタッフの表情はとても清々しく生き生きとしたものでした。子どもたちを支援する活動ではありますが、実際には子どもたちが私たちに多くのインスピレーションを与えてくれるのです。

ボランティア活動での学び

Sunshine Clubと提携したボランティア活動は今回で3回目です。短い間に子どもたちの背が伸びていたりダンスが上手くなったりと、間近で見る彼らの成長ぶりには驚かされるばかりです。私たちスタッフのことも覚えてくれており、会う回数を重ねるごとに懐いてくれる子どもたちの様子を見ると嬉しいもの。子どもたちとの心理的な距離が縮まり、親密な関係が築けていると感じられる大切な瞬間です。

子どもたちとの触れ合いを通して、私たちのミッション「人の選択肢を広げる」機会に立ち会える喜びと、国境を越え学びの裾野を広げているという手ごたえを感じます。毎回2-3か月を準備に費やしボランティア活動を行っていますが、ウェブリオの事業の意義や存在価値を再確認し、この仕事が好きだと心から思うことができる、私たちにとっても貴重な体験となっています。

フィリピンから伝えたい想い

前回参加してくれた子どもたちの一人が火事で亡くなったという悲しいニュースを耳にしました。フィリピンの貧困地域では死はとても身近な存在です。Sunshine Clubの支援を受けているカラヤン小学校の子どもたちは、両親が揃っていることもまれという厳しい境遇で暮らしています。貧困層に属する人びとは、子どもたちですら「現在の環境を抜け出すことはできない」と思っています。日本では「頑張れば夢が叶う」という言葉を当たり前のように耳にしますが、フィリピンの貧困家庭の子どもたちは夢すら持てない状況にあるのです。

日本の子どもたちとバックグラウンドは大きく異なりますが、子どもたちの本質に変わりはありません。子どもたちが何かに熱中し楽しんでいるときの、その一瞬の輝きは普遍的で価値あるものです。機会の不平等によって教育やコミュニケーションを妨げられるべきではありません。英語を学び広い世界を見ることで、子どもたちが平等に夢を持てるようにしたい。そう強く願い、私たちはこれからも活動を続けていきます。

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